exhibition
2023.07.22 - 07.29
愛知県で制作されている田村文宏さんの展示会を開催します。
【田村文宏 個展 開催概要】
展示会開催期間/2023年7月22日(土) – 7月29日(土)
(会期中営業日:後日更新)
営業時間/11:00 – 17:00
作家在廊/7月22日(土)
愛知県岡崎市で作陶されている田村文宏さん。
田村さんは古くからの窯業地である瀬戸の陶芸の歴史、その手法や素材に対するこだわりが強く、その研究を自身の表現に反映しています。瀬戸など近隣地域で自ら原料を採取し独自に調合するなど、古典を掘り下げながらも理想とする焼き物をストイックに追求されてきました。
また東南アジアでの作陶の経験もあり、中国やベトナムなど古いアジアの焼き物から着想を得てそれを表現として取り入れる一面もあります。引き出しの多い田村さんですが、ただ闇雲にデザインの表層を写すのではなく、土、釉薬、焼き方、形など器を形作る要素に合わせて表現を落とし込んでいます。 生
活道具でありながら凛とした佇まいのある田村さんの作品をぜひ手にとりご堪能ください。
当ギャラリーで2回目となる今回の個展では、表現の引き出しが多い田村さんの中でもアジアの焼き物をルーツとした企画にしたいと思い、安南、灰釉、青磁、白磁、陽刻の作品を中心にご用意いただきます。
また展示の初日には田村さんの器を使い、琵琶湖の魚を使った発酵食と在来種のお茶のペアリングを体験するイベントを行います。田村さん自身による作陶のお話を聞きながら、弊店地元郷土の食文化とのコラボレーションをぜひお楽しみください。
イベントに関する詳細や申込み方法はこちらより。
【食事会の開催】
概 要/田村さんの器で楽しむ湖魚の発酵食と在来茶のペアリング
開 催/7月22日(土)
日 時/15:30 – 16:30(受付15時から)
参加費/3,300円
定 員/8名
締 切/7月20日
申 込/フォームより→こちら メール・電話でも可
滋賀県を代表する発酵食である「鮒ずし」は琵琶湖でとれるニゴロブナを使用したなれずし(古来のすし)の一種です。この鮒ずしは元々東南アジアがルーツという説があり、田村さんもまた東南アジアに表現のルーツを持つため、コラボレーションする機会を作りたいという思いで食事会を企画しました。
王道であれば鮒ずしなどのなれずしには日本酒をペアリングしたいところですが、今回は趣向を凝らし、かつて長浜市の山村で自家用に栽培されていた茶畑の在来種のお茶を合わせます。
鮒ずしを始めとする湖魚の発酵食を用意していただくのは、長浜市の郷土料理店の住茂登(すみもと)さん。
一般的に想像する鮒ずしはもちろん、その鮒ずしにひと手間加えた品や小鮎のへしこ、モロコのなれずし、琵琶湖の固有種であるビワマスの発酵食など9品をご用意いただきます。
そして在来種のお茶をご用意いただくのはコマイテイ(カフェと日用品 コマイテイ)さん。ウェルカムドリンクの冷たい紅茶にはじまり、食事中は釜炒り緑茶、食後にほうじ茶をご用意いただきます。いずれのお茶もコマイテイさんのディレクションのもと在来種らしい野趣を感じさせつつも飲みやすいように加工されています。
独特な滋味のある鮒ずしや湖魚の発酵食と、少なからず野趣の味わいを感じさせるお茶が田村さんの器の上でどのような反応を起こすのかぜひ体験してみてください。